2016-09-01から1ヶ月間の記事一覧

江戸時代も数学のレベルは高かったか

私たちが、いま使用しているのは西洋数学です。エジプトに端を発し、ギリシャをへて、何千年の歴史中から成立してきたものです。 ところで、日本には和算という数学がありました。これは、江戸時代の初期にはじまったもので、幕末時代には、西洋数学のレベル…

冷夏はなぜ起こるのだろうか

一九八〇年の夏は、例年にない涼しさで農作物に被害を与えたり、海水浴場の出足を鈍らせたり、様々な影響を各方面におよぼしました。 気象庁はこの原因を「科学的な説明はつけにくい」としていますが、ある研究員によれば。火山の爆発”によるものなのだとし…

「霧」と「もや」とはどう違う

「北緯四〇度、東経一五〇度付近の海上では濃い霧が発往付石おそれかおりますから、船舶は十分ご注意くださいI‐上 天気予報では霧やもやの予報は、たいへん重要な要素となります。 おそらくコ大気予報を最も真剣に聞いているのは、船の乗組員でしょう。濃霧…

眠たいときにはなぜ目をこするのか

眠くなると、血液の流れはゆっくりになり、血圧も下がってきます。 そして末梢の毛細管には、軽いうっ血が起こります。 まぶたも自然にうっ血してきます。まぶたの皮膚はたいへん薄いので、このほんのわずかのうっ血でも、腫れぼったくなり、どうにもならな…

バルチック艦隊が敗れたのは

思い起こします。この二つのハイライト、旅順攻撃が接近戦でジャブの応酬の末ねばり勝ちをしたという印象かおるのに比べ、日本海海戦の場合はスカツとストレートがカウンターで決まったという印象を与えます。それほどに日本海海戦の勝ちっぷりはみごとでし…

宮本武蔵の「ムサシ」の由来は

天下の剣豪・二刀流の宮本武蔵といえば小説、映画、テレビですっかりおなじみですが、この武蔵という名前、最初は「無三四」と書いていました。 「無三四」とは、武蔵の父が「無二斎」、つまり、天下に自分ほどの武士は二人といないという意味の名前をつけた…

節分の豆まきの起源はなんだろう

節分は太陰暦(旧暦)の立春前目で、旧暦新年の「七日正月」の前後にまわってきます。 ですから、太陽暦(現在の暦)に変わるまでは、節分は新年を迎える行事の一つだったのです。 平安時代の宮廷では、大みそかになると追啓といって鬼を追い払う行事をやり…

贈答品にはなぜ水引がかけてある

お中元、お歳暮、結婚式、お葬式。私たちの人生は、この水引とともにはじまり水引とともに終わる、といっても過言ではないぐらいです。 人生の節目にあたろ儀礼の場には、必ず水引の’かかった贈答品や金一封の袋が登場するのですから。 この紅白や黒白の水引…

セーラー服の大きなえりはなんのため

セーラー服はもとは海軍の水兵さんの制服だったのはご存じのとおりです。 はじめてセーラー服が着用されるようになったのは、一七世紀のイギリス海軍でのことです。そのころの水兵は、肩の後ろまで髪を伸ばしているのが普通でした。 入浴もままならない艦上…

国際線の飛行機はどの標準時で飛ぶ

南北に細長い形をしている日本では、全国どこへ行っても東経一三五度の明石標準時を使っていますから、国内旅行では時差で苦労することはありません。 しかし、世界中を飛びまわる国際線のジェット機では、出発地と目的地とが異なった時間帯にあるy一とのほ…

海苔の裏表はどうやって見分ける?

海苔はもともと海藻類のうち、岩石などに苔状に生えるものの総称でした。ヌルヌルしているので、岩のヒに乗って足をとられた人も多いはずです。 これからもわかるように、この「のり」は「糊」「血糊」と同じく、ヌルヌルするものを意味しています。 語源と…

豆腐の絹ごしと木綿ごしの違い

豆腐にはご存じのように絹ごしと木綿ごしの二種類があります。見た目といい、舌ざわりといい、いかにもぴったりの名称ですが、ほんとうに絹と木綿でこしているわけではありません。 豆腐は、製造工程の最後に、豆乳を型箱に入れて固め、あの四角い豆腐が出来…

「勲」と「位」はどう違う

国が勲功・功績のあった人に贈る栄典の一種に「勲等」「位階」があります。勲三等、従四位などと呼ばれているのがそれです。 どちらも歴史が古く、法規も異なりますが、現在のところ「勲等」は原則として生存している功労者に、「位階」は物故された功労者に…