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紅茶と緑茶と色が違うのはなぜ

お茶を飲むのは日本人だけではありません。周知のごとく、世界各地でそれぞれ喫茶の風習があります。

 

たとえば、四〇〇〇年も前から茶を味わうことを知っていたといわれる、いわば元祖ともいえるのが中国人です。

 

そしてこの中国から製造法も飲み方も教わって、独自においしい日本茶をつくり出しだのが日本人です。

 

また、ヨーロッパでは三〇〇年ほど前に、茶を発見しています。とくにイギリス人は、一八〇〇年代にインド東部のアッサム地方で発見された現在のアッサム茶を知ってからというもの、「五時のお茶」という優雅な風習を生み出しだけど、紅茶好きで有名です。

 

さて、こうした中国茶日本茶、紅茶も、もともとは同じ茶の木からつまれた葉が原料です。

ただ、その製造法の違いによって、こうした種類に分かれたのです。

 

その製造法の違いというのは、葉の中にある酵素を十分に発酵させるかさせないかによって決まります。

まり、令発酵させたものが紅茶です。

 

 

これは、つんだ葉を棚に広げてしおれさせ、ローラーにかけて汁をしぼり出してから、広げてぬれた布でおおいます。すると、葉の酵素がはたらいて発酵し、黒っぼい色に変わるのです。そこで、この葉の色から西洋では紅茶のことを「ブラックーティー」(黒茶)と呼んでいます。

 

紅い茶と認めるのは、中国と日本だけで、紅茶はけっして万国共通の名称ではないのです。

 

また、中国茶は半発酵させたもので、発酵の度合いによっていろいろな種類がつくられています。発酵が部分的なので、その色は緑色ではないけれども、まっ黒でもありません。

 

日本茶は、この発酵がまったくありません。それは、美しい緑色に仕上げるために、製造の第一段階で酵素のはたらきを止めてしまったためです。

 

このように、同じ茶の木からつくられているにもかかわらず、まったく違った色になってしまうのです。

 

また、その成分も、人体におよぼす影響もすっかり違い、たとえば、紅茶に含まれるカフェインの量はかなりのもので、飲みすぎると不眠になったり、心臓の動悸を速めてしまうことかあり、注意が必要です。